ソフトバンクが5年ぶりにFA市場に参戦する可能性が高まった。

今年5月に国内FA権を取得したオリックス西勇輝投手(27)が今オフ権利を行使した場合に備え獲得に向けた調査を継続していることが5日、分かった。

今季は和田が左肩痛で1試合も登板できず、東浜も右肩痛で2カ月半離脱。開幕投手の千賀も右肩に不安を抱え、何度もローテーションを外れた。途中加入のミランダ、7月に育成から支配下となった大竹が加わり何とか2位は守った状況。ドラフト1位コンビの高橋純、田中ら若手が伸び悩み、和田の回復も計算できない。

来季の先発陣の整備は急務の中で、西の動向を注視している。今季オリックスでただ一人10勝。プロ10年間で5度2桁勝利をマークし、通算74勝を挙げている。まだ27歳と若く先発の柱として申し分ない。三笠球団統括本部本部長は「FAの対象となる選手は調査している」と話す。

西がFA宣言をすれば、他球団との争奪戦となるが、過去の例と同じく3~4年の複数年の大型契約を用意する準備はできている。また、内川、松田宣らをはじめ野手陣が高齢化しているため、西武の浅村栄斗内野手(27)の動向も注目している。今季は二塁手を固定できなかったこともあり、こちらもFA権行使の場合に備える。