阪神ウィリン・ロサリオ内野手が11日、母国ドミニカ共和国へ空路で帰国の途についた。

この日は出発地の大阪・伊丹空港に現れ、取材対応を行い、1年を振り返った。「まずチームにこういうチャンスを与えていただいて、日本の文化を知れたりとか、日本の野球に関わらせてもらうチャンスをくださって、本当に感謝しています」と思いをつづった。

昨年まで所属していた韓国・ハンファでは2年連続で3割、30本塁打、100打点を記録し、鳴り物入りで今季入団。大きな期待を背負い、開幕4番でスタートするも、打撃不振により、6月3日に2軍に降格。ファームで実戦を積み、7月17日に再昇格を果たすも、再び8月27日に降格した。その後1軍で出場することはなかった。

今季は75試合に出場し、2割4分2厘、8本塁打、40打点と助っ人の役割を全うできなかった。来季の契約更新は厳しい見込みだが、「もちろん戻ってきたい気持ちはいっぱいです。タイガースという恵まれたチームにいさせてもらって、すごく家族愛が素晴らしいチームと思っていた。今年はチームとしても私としてもうまくいかなかったけど、来年は必ずやってやるという気持ちはあります」と残留を志願した。

今後は約1週間の休養を挟み、ウインターリーグへの参加を考えているという。最後には虎党に向けて、「13年間プロとしてやってきましたけど、こんなに悪いときもいいときもこんなに励ましてくれるファンの人は見たことないので、本当に感謝しています。本当にいろんなファンの人に巡り会えて、頑張ってって言ってくれるファンの人もいるんだなと知れてうれしく思いますし、本当に感謝しています」と感謝の言葉を残した。