目指すは“ハマのスター”だ。DeNAから2位指名を受けた立正大・伊藤裕季也内野手(22)が29日、埼玉・熊谷市内の同大で吉田孝司スカウト部長(72)らの指名あいさつを受けた。強打の内野手は俳優の新田真剣佑似のイケメンで、プレーだけでなく、甘いマスクでファンを魅了する。ネット上では早くも、「イケメン」と話題になっており、1年目からの活躍に期待がかかる。

DeNAの帽子をかぶった伊藤裕には、既にスターの風格があった。身長182センチの長身に小さな顔のイケメンは「先日のオフに出かけた際に『新田真剣佑に似てますよね?』と3人から声をかけられました」と照れながら話した。松坂桃李に似ていると言われたこともあり、目の肥えた“ハマ女”を魅了する姿が今から想像できる。

小学校の頃に、すでに15個ものバレンタインチョコをもらった経験もある。「昔の話ですから。今年はみんなでもらった義理チョコ1個だけでしたよ」と謙遜するが、吉田スカウト部長も「顔も良い。もちろん顔も大切。野球を頑張ってくれれば、スターになってくれるでしょう」とほれぼれする。

もちろん、即戦力の期待がかかる野球の実力も折り紙付きだ。今夏、大学日本代表に選出され世界一に輝けば、ドラフト当日に行われた東都大学リーグの駒大との優勝決定戦では先制のソロ本塁打を放ち、優勝に貢献。最高殊勲選手とベストナインを獲得した。3年時から4番を任されるなど長打力も申し分ない。

同じ強打の内野手、宮崎との対面を心待ちにする。「逆方向に打つのは得意だが、強い打球を打てるかと言ったら課題。そこを聞いてみたい」と指導を請うつもりだ。「ホームランも、逆方向にも打てる、いやらしいバッターになりたい」。ハマのニュースターは甘いマスクをキリッと引き締め、夢を語った。【久永壮真】