海外フリーエージェント(FA)権を保有する日本ハム宮西尚生投手(33)が9日、札幌市内の球団事務所で記者会見を行い「去年は『左腕をささげるつもり』と言って残りましたけど、その『つもり』がなくなり覚悟を決めた。必要としてくれるなら、ずっとファイターズでやりたい」と、権利を行使せずに残留することを表明。出来高払いを含む2年総額約5億円(金額は推定)で、球団側と合意した。

宮西は今季55試合に登板し4勝3敗37ホールドを記録し、2季2度目の最優秀中継ぎのタイトルを手にした。入団1年目から11年連続で50試合以上に登板するなどブルペンを支え続け、通算最多ホールドの日本記録も樹立。チームを代表するレジェンドは「球団社長から『2度と破られない数字を作ってくれ』と言っていただいたので、目標にしたい」と話した。

4日前に左肘の手術を行ったばかりだが「春季キャンプでは投球ができる。若い選手としっかり競い合って、今のポジションを取られないようにしたい」と意気込む。「球団から新球場ができるし、そこで投げてもらいたいと言われ、新たな目標ができた」と、5年先のビジョンを思い描いた。