育成契約で楽天入団が決まった由規投手(本名佐藤由規、28)が16日、ヤクルト1年目の08年から使ってきた「由規」の登録名の使用を継続すると決めた。

由規 もしかしたら、佐藤で覚えてくれている方かもいるかもしれない。もちろん佐藤も選択肢にありましたが、プロに入って由規でやって来た。ここまで育ててくれたヤクルトへの恩返しの意味もあるし、地元仙台で復活したい意味も込めて、みなさんに由規という名前を知ってもらいたい気持ちがありました。

仙台で生まれ育ち、仙台育英で2年夏から3季連続で甲子園出場を果たした。3年夏には甲子園で最速156キロを計測。いまだに地元ファンの人気も高い。原点の地では背番号「123」を選択した。

由規 いろんな番号がある中で、階段を1、2、3と、上がって行きたい。まずは故障を治して、支配下になることが目標。早く地元で投げたい。そこには、階段飛ばしでは行けない。地道に努力して、やっていきたい。

右肩痛は回復に向かっている。治療と並行し、既にキャッチボールを再開。この日も埼玉・戸田球場で練習に励んだ。石井GMは「しっかりリハビリのステップを踏めば、来年後半には戦力になってくれると思っています」と期待している。23日に楽天生命パークで開催されるファン感謝祭に登場するプランもある。第2のプロ野球人生。高校時代よりも、たくましくなった由規の背中を地元に届ける。【栗田尚樹】