阪神が来季の新外国人として今オフ、中日を自由契約となっていたオネルキ・ガルシア投手(29)と大筋合意していることが15日、分かった。近日中に発表される見通し。150キロ超の左腕で来日1年目の今季は13勝、防御率2・99だった。左投手は補強ポイント。弱点解消の理想的な存在だ。前日14日にオリックスからFA宣言した西勇輝投手(28)の獲得に成功。ガルシア加入は秒読みで最下位から反攻態勢を整えていく。

◆阪神の先発事情 ガルシアが入団すれば、先発陣は一気に様相が変わる。今季11勝をマークしたメッセンジャー、復調の兆しをみせた藤浪には当然ながら柱としての期待がかかる。ここにオリックスからのFAで西を獲得。ここ5年で4度2桁勝利を挙げた右腕が加入した。さらに望月、才木、浜地の「若虎三銃士」も評価をグンと上げており、充実の先発投手陣となりつつある。今季はシーズンを通して先発投手陣を整備できなかった。メッセンジャーは8月中旬から8試合白星なしで閉幕。日本人では岩貞と小野の7勝が最多。日本人投手の2桁勝利なしは01年以来17年ぶりだった。