巨人菅野智之投手(29)が17日、都内の球団事務所で契約更改交渉を行い、2億円増の6億5000万円でサインした。04年と05年の横浜佐々木主浩投手に並ぶ、12球団の日本人の歴代最高額となった。

今季は28試合(27先発)に登板し15勝8敗、防御率2・14、200奪三振をマークし、最多勝、最優秀防御率、最多奪三振のタイトルを獲得。目標として公言していた200イニングにも到達し、選考基準全項目をクリアしての2年連続の沢村賞に輝いた。「満足したという気持ちは何一つない。自分自身、もっとできると思っている。そういうものをなくしてしまったら伸びしろがなくなる。もっと勝ち星を増やしたい。20勝を目標にしたい」と来季を見据えた。

エースとしてシーズンを全うした。10月9日のレギュラーシーズン最終戦、阪神戦(甲子園)は中4日でブルペンに待機。5点差の9回にマウンドに上がり3者凡退で試合を締めた。さらに同14日ヤクルトとのCSファーストステージ第2戦(神宮)では走者は1四球のみのポストシーズンでは史上初のノーヒット・ノーランを達成。プロ6年目で大きな足跡を残した。

将来的にはメジャー挑戦の夢も持つ。昨年12月のイベントで「絶対的な力をつけて文句なく行けるようにしたい」とメジャーへの思いを初めて公言。今オフに入ってからの12月10日の東海大医学部付属病院を慰問した際には「夢はありますよ。去年も言ったように、それはまだまだ持っている」と口にした。さらに「野球選手である以上、上のステージに行きたい、ということは当たり前。そう思えない自分でいる方が怖い」とも付け加えた。

来季からは、今季限りで現役を引退した杉内がつけていた背番号18を背負う。

菅野の年俸変遷は以下の通り。

13年 1500万円

14年 7000万円

15年 1億1000万円

16年 1億3000万円

17年 2億3000万円

18年 4億5000万円

19年 6億5000万円

(金額は推定)