巨人菅野智之投手(29)が17日、都内の球団事務所で契約更改交渉を行い、2億円増の6億5000万円でサインした。04年と05年の横浜佐々木主浩投手に並ぶ、12球団の日本人の歴代最高額となった。球団では02年松井の6億1000万円を超え、最高額となった。(金額は推定)

契約更改後の会見の主な一問一答は以下の通り。

-サインは

菅野 しました。

-球団最高額は02年松井の6億1000万円。松井を超えたか

菅野 どこまで言っていいか分かりませんけど、すごくいい評価をしていただいたと思います。

-球団から話は

菅野 今年1年のねぎらいの言葉だったりとか、来年もさらに引き続き頑張ってほしい、と言われました。

-充実の1年を振り返って

菅野 満足は何一つしていません。もっとできるという思いも自信もある。これから来年が楽しみです。

-満足しなかった理由は

菅野 自分自身もっとできると思っていますし、それを自分の中で無くしてしまったら、のびしろを失ってしまうんじゃないかと思うので。

-来年の目標は

菅野 もうちょっと勝ち星を増やしたいなと思う。来年は20勝、沢村賞の全項目をクリアするというのが目標です。

-目標達成のために磨きたい部分は

菅野 何かを劇的によくすることは難しいと思うので、1つ1つのボールの精度であったり、バッターも研究してくると思うので、対策をしたい。

-チームとしての来年の目標は

菅野 チームとして4年間リーグ優勝から遠ざかっているので、中心選手として先頭に立って、野手は(坂本)勇人さんが引っ張ってくれると思うので、ピッチャーを引っ張っていけるようにマウンドでしっかり仕事をしたいです。

-若手投手へ求めることは

菅野 自主性が大事。キャンプも朝から夕方くらいまで長い練習がありますけど、人と同じ練習、メニューをやっていてもうまくならないと思う。ただ、こなす練習も必要なのでそんな中でも、それぞれみんな違う意識を持ってほしい。グラウンドだけでやることが練習じゃない。ホテルに帰って部屋で考えることも練習。とにかく自主性を高めてほしい。

-来年から原監督が指揮

菅野 やるべきことは変わらないけど、今の自分があるので原監督のおかげ。まだ原監督がやられていたときはまだまだ全然いいピッチャーではなかった。この3年間で自分も成長したという自負がある。力になれるという自信もあるので、しっかり期待に応えて恩返しをしたいと思っています。

-背番号が18に変更

菅野 つけてプレーしてみないと分からないですけど、ここまでジャイアンツで一線でやってきたという思いもありますし、もちろん18番というのは偉大な先輩が築き上げてきたものがあって、僕も想像できないようなプレッシャーがあるのかもしれないですけど、そういうものともたくさん戦ってきたつもりでいますし、心境の変化は特にないです。今まで通りやっていこうと決めています。

-田口が15勝、岡本が3割40本など目標を明確にする若手が多い

菅野 若手の台頭はチームのためになると思うし、中堅、ベテラン選手が多い中で刺激になると思う。まあ、田口の15勝は生意気だと思いますけど(笑い)。一緒に頑張りたいと思います。