中日ドラフト1位根尾昂内野手(18=大阪桐蔭)に用具を提供するスポーツ用具メーカーのゼットが、異例の密着フォローすることが17日、分かった。

選手会主催の合同自主トレ3日目。平日にもかかわらず875人のファンがスタンドから見守った。3日間通算2442人。昨年の約4倍と関係者も驚く観客増だ。ファン注目の中心は準地元岐阜出身の根尾。「いい緊張感があります。恥ずかしいプレーはできないです」と、ダッシュや守備練習で軽快な動きを見せていた。

熱視線を送るのは、用具を提供するゼットも同様だ。今月31日から同社名古屋支店の伊藤嘉浩氏(53)も沖縄入りし、1週間密着。またスパイク担当者も月内から、グラブ担当者も2月上旬に順次合流する。「1年目の新人にこれだけ密着するのは異例です。普段は沖縄に3、4日滞在するくらいでした」と、根尾を小学生のジュニアドラゴンズ時代から知る同氏も驚きを隠せない。

現在ティー打撃中心にバットを振り、19日からはフリー打撃を開始する根尾は、「完全に使いこなせている感じじゃないです。しっかりバットの機能を使わないと打てない」と話す。主に使用するバットはメープル素材で長さ33インチ、約920グラムのものがベース。グラブは西武源田タイプを使っている。「彼はこだわるタイプ。これから意見を聞いていく」と伊藤氏。キャンプで使用を重ねながら、バットの長さや重さなどを調整、グラブも使いやすさを追求していく。根尾モデル構築へ総力を挙げる。【伊東大介】