日本ハム栗山英樹監督(57)が19日、ドラフト1位吉田輝星投手(18=金足農)を開幕投手に抜てきする大胆プランをにおわせた。

現段階で今季の開幕投手が白紙であることを明かした上で「今年に関しては選択肢がたくさんある。何でもあり。そんなの無理だよなと思ってしまうことが、一番夢をそいでしまうし、進む道を閉ざしてしまう」と、高卒1年目右腕起用の可能性を否定しなかった。

チームとともに、千葉市内で行われた日本ハムグループの商品展示会に参加した吉田輝は「目標はどれだけ高くてもいい。これまでも、周りからは無理だと言われるようなことも口に出して目標にしてきた。開幕投手ができるくらいの意識でやりたい」。指揮官の言葉を意気に受け止め、発奮していた。

◆新人の開幕投手 2リーグ制後は13人いる。出身の内訳は社会人7人、大学3人、高校3人で、ドラフト制後(66年以降)は84年高野(ヤクルト)と13年則本(楽天)しかやっていない。高卒新人の開幕投手は52年大田垣(広島)54年梶本隆(阪急)56年牧野(東映)の3人で、大田垣は1失点の完投勝利を挙げた。1リーグ時代には17歳で開幕を務めた投手がいるが、2リーグ制後は52年大田垣の18歳5カ月が最年少。今季開幕時に18歳2カ月の吉田が開幕投手を務めれば大田垣を抜いて2リーグ制後最年少となる。