今季プロ3年目のロッテ種市篤暉投手(20)が、ソフトバンク千賀滉大投手(25)を驚かせた。19日、福岡・久留米市での鴻江トレーナーが主催する合同トレーニングが公開され、今回初参加の種市も剛球を披露した。

マウンドから直球を投げ込むと捕手のミットから「パァーン」と高い音が鳴った。後ろから見ていた千賀は「エグイ! 貫通力がすごい。今回の(合宿)参加メンバーでお前が一番と言った。こいつはすごい」と驚き、「貫通力」という言葉で剛球を表現した。

八戸工大一から16年ドラフト6位でロッテに入団。2年目の昨季は1軍デビューし7試合に先発。0勝4敗だったが、今季期待される若手だ。種市は「千賀さんみたいになりたい。タイプは似ているので」と侍JAPANでチームメートだったロッテ石川を通じ、千賀にお願いした。

5日間の合宿中4日間は投球練習した。左手のグラブの使い方を改善するためにと、千賀からグラブをプレゼントされた。この日も赤い千賀グラブを使い、投げ込んだ。千賀は「こういう敵が出てくるのはいい」と、種市の今季の成長を待ち望んでいた。