楽天銀次内野手が、勝利の唄を吟じます。22日、仙台市内の楽天生命パークで自主トレを行った。「行ったぁぁぁぁ!」。室内練習場に美声が響き渡った。打撃投手役の伊志嶺ブルペン捕手が投じた直球をフルスイング。鋭い打球を次々とネットへと突き刺し、仕上がりの順調さを示した。

心に届く声でチームを鼓舞する。今季は平石監督から主将候補に挙げられ「準備はしています」とリーダーとしての自覚を強める。試合中のベンチで、とにかく明るく盛り上げることが理想像。「自分も明るくないと。あとは一声掛けられるかで、変わる。周りを見ながら、何でもいいから声を出したい」と発した。

盛り上げるための詩吟も準備する。パシフィックリーグマーケティングとアルバイト求人情報サービス「an」の企画で「銀次バイト」を実施予定。2月3日に沖縄・久米島キャンプで採用者2人と詩吟を披露する。銀次自身は吟じたことはないが「しっかり勉強しておきます」とやる気をみなぎらせる。

リーグ最下位からの巻き返しへ「若い選手の力も、ベテランの力も必要。勢いよく行ってほしい。去年1年を無駄にしないように」と力を込めた。13年以来の頂点へ。銀次が中心となって“いけそうな気”をもり立てる。【島根純】