ロッテのドラフト1位藤原恭大外野手(18=大阪桐蔭)と広島同1位小園海斗内野手(18=報徳学園)の初対決はお流れとなった。試合前練習中に2人が「よっ」と声をかけ合うシーンはあったが、プレーボール10分前からコザしんきんスタジアムを豪雨が襲い、あえなく雨天中止となった。

枚方ボーイズ出身の2人は高校時代の甲子園や国体で対戦経験なし。17年の練習試合は雨で流れ、昨年組まれた2度の練習試合も雨と大阪北部地震の影響で中止になっていた。それでも藤原は「お互い中心選手になった時に対戦できればいい」と残念そうな顔は見せず。今は自分のことで精いっぱいで「まだまだ力がないので。小園のことよりチームの中で生き残ることを考えています」と話した。

藤原はプロでの小園の印象について「カープみたいな。(赤に)染まってたなと。サングラスもかけてて野球選手っぽかった(笑い)」と仲良しゆえに軽いジャブも放ったが、あくまで今は自分のことが中心。20日のDeNA戦も1番か2番でのスタメンが予定されており「これから試合もなかなか出られなくなってくると思うので、出させてもらったら、しっかり全力でやりたい」と力を込めた。

藤原について大村打撃コーチは「振り切れることと反応力は(高卒ルーキーとして)並外れてますね」と高く評価。現時点で技術的な指導は行っておらず「言ってるのは(落ちている)ボールを拾うことと、グラウンドをならすこと。あと試合前、練習前の準備。それだけです」という。

そんなゴールデンルーキーの今後について井口監督は「鎌ケ谷(3月6、7日・日本ハム戦)とマリンの初めくらい(同9、10日・中日戦)に判断したい。出場機会が少なければ下(2軍)で打席に立たせることもありうる。その辺はこれから他のメンバーも見て決めていきたい」と説明した。【千葉修宏】