楽天オコエ瑠偉外野手(21)が、プロで培ってきた成果を見せる。ドラフト1位の辰己涼介外野手(22=立命大)とハイレベルな右翼争いを展開し、初の開幕スタメンへ確かなアピールを重ねてきた。

準備万全か問われ「もちろんですよ!」。ニヤリと笑った後で「先のことは考えない。勝手な妄想をしても仕方ないので。『やってみなくちゃ分からない』という気持ちですね」と地に足をつけたコメントを残した。

ロッテには、過去の自らと同じドラ1高卒1年目の外野手として開幕1軍入りを決めた藤原恭大外野手(18=大阪桐蔭)がいる。「藤原と比べるわけじゃないですよ」と強調した上で「自分が18歳だった時、(今の自分と同じ)4年目の選手はやっぱり違うなと思って見ていた。技術はもちろんですけど、野球を知っているな、と」。それだけの積み重ねをしてきた自負はある。

外野フェンスが最大4メートル前に出て「ホームランラグーン」が新設されるなど様変わりした球場で行った打撃練習では、気持ちよくスタンドに放り込む場面もあったが「去年までと比べて、クッションボールの跳ね返りが不規則になることがある。カバリングが大事になりそう」。冷静な着眼点も、成長をうかがわせる。【亀山泰宏】