故障者続出のソフトバンクに、新たなヒーローたちが誕生した。工藤公康監督(55)が周東佑京外野手(23)、三森大貴内野手(20)の2人をプロ初スタメンに抜てき。2番左翼の周東は4回にスクイズを決め、5回にはプロ初安打となる1号3ランを放ち4打点。9番二塁の三森は猛打賞で1打点と期待に応え、今季最多タイの16安打、今季最多得点の16点で西武に快勝した。

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三森の両親と姉妹4人が、スタンドで活躍を見守った。父一一(かずいち)さん(49)は「こんなに早く1軍で出られるとは思っていなかった」と喜んだ。

「小学3年生ごろ、左打ちが有利だからと変えましたね」と、左打席から鋭い打球で猛打賞をマークした姿を見て、思い出した。甲子園出場を夢見て、中学から埼玉の親元を離れ、青森山田へ野球留学した。プロ3年目での埼玉凱旋(がいせん)に大喜びだった。