西武内海がチャリ通開始 自転車はあの人の置き土産

炭谷から受け継いだ自転車で宿舎へ帰る西武内海(撮影・たえ見朱実)

西武内海哲也投手(36)がチャリ通を始めた。宮崎・南郷キャンプ2日目の2日、午前7時45分にマウンテンバイクにまたがってチーム宿舎を出発。南郷スタジアムまで向かった。

3キロの道中は「坂がきつくて降りて歩きました。変速ギアがうまくできなくて。でも(下り坂の)帰りは気持ちよさそう」。早出で球場入りし体幹トレーニングなどを行うための移動手段に自転車を選び、この日もチーム一番乗り。「これからもチャリ通を続けます! 雨の日以外は」と宣言した。

実はこの「チャリ」、昨季まで所属し、巨人へFA移籍した炭谷銀仁朗のものだった。「銀ちゃんが使っていたって聞いたんで、使わせてもらおうと。ありがたいですね」。その炭谷の人的補償による移籍を受け入れているから、感謝が自然と言葉に表れる。「もう僕の名前を(自転車に)書いておこうかな。僕の専用です」。

巨人時代のルーティンを崩さず、アーリーワークで全体練習の前に下地を作る。「皆さんに気を使っていただき、本当によくしてもらっている。いいチームに入ったと思う。体の状態はいいし、頑張りたいです」と、内海流でキャンプを過ごす。