阪神西純矢「自分も負けない」朗希らU18戦士再会

NPB新人研修に笑顔で臨む阪神西純(中央)(撮影・山崎安昭)

阪神ドラフト1位の西純矢投手(18=創志学園)ら新人8選手が10日、東京都内のホテルで行われた「NPB新人選手研修会」に出席した。午前中は「野球殿堂博物館」を見学。午後は講義を受けた。

講義の合間にはヤクルト奥川やロッテ佐々木ら、昨年のU18日本代表でともに戦った仲間たちと再会。自然と輪が広がり、互いの球団の練習を聞いたりと盛り上がった様子。普段から連絡を取り合う仲だが「いざ会うと、自分も負けないように頑張ろうと思いました」と改めて刺激を受けていた。

先輩プロ野球選手による講義では、昨年のプレミア12で日本代表投手コーチを務めた建山義紀氏(44)が登壇。日本を代表する選手たちのエピソードを挙げながら、プロで活躍するために必要なことを説いた。

エンゼルス大谷はオフにテレビのインタビューを受けた後に食事に誘われたが、練習に時間を割くため「社員食堂で食べます」と答えたこと。イチロー氏は毎日同じ時間に球場に来て、同じルーティンを続けていたこと…。

なかでも西の心に残ったのは、日本代表としてプレミア12優勝に貢献したオリックス山本の話だった。韓国との決勝戦、序盤は「めっちゃ緊張します。どうなるか分からないです」と緊張で顔がこわばっていたが、緊張を受け入れて開き直ることで活躍につなげたという。「すごく刺激が大きく、参考になったので、しっかり忘れずに心に刻んでやっていけたらいいなと思います」。長い1日を終えて、プロ野球選手としての意識がさらに高まった様子だった。