<巨人12-3阪神>◇30日◇東京ドーム

 阪神西岡剛内野手(29)が30日、巨人3回戦(東京ドーム)の2回裏守備中に右翼福留と交錯し、救急搬送された。東京都内の病院で鼻骨骨折と胸部の打撲、左肩鎖関節の脱臼と診察され、1日入院して様子を見ることになった。

 2死一、二塁で大竹が放った飛球が二塁上空へ。チャージしてきた福留と顔面から激突し、倒れる際には後頭部を地面にたたきつけられた。試合は中断し、西岡はあおむけに倒れたまま動けず。意識不明の状態に陥った。

 中堅のフェンスが開いてグラウンドに救急車が入り込むと異様などよめきも起こった。「頑張れ!

 頑張れ!

 西岡!」のコールが起こるなか、体は固定され、ストレッチャーに乗せられて、球場近隣の病院に向かった。四藤専務取締役は「意識は戻っている。胸を強打していて、脳振とうみたいだった。意識が戻るまで時間がかかったけど、手足を動かしていた」と説明した。