DeNAに山の神が現れた。ドラフト5位の山下幸輝内野手(21=国学院大)が10日、新人合同自主トレ恒例の山登りで圧勝した。

 ベイスターズ球場から2・2キロほど離れた標高133メートルの塚山公園まで13分ほどで走破。2位の育成1位亀井塔生捕手(17=日星)に38秒差をつけた。

 700メートルほどの急勾配の最後は133段の階段。それでも山下は飛ぶように走り上がった。「今日は楽でした。道があったので」と、疲れをまったく見せずに言った。君津の実家は野山の近くにある。小さい頃から道のない斜面でも草を引っこ抜きながら走っていたという。「お婆ちゃんの家がさらに山奥で、正月はそこで走っていました」というから足腰は強いはず。「これからは体力だけでなく技術もアピールしていきたい」と1軍キャンプを見すえた。