広島のドラフト上位候補に“館山2世”が浮上した。26日、マツダスタジアム内でスカウト会議を開き、大学・社会人の候補選手を25人に絞り込んだ。すでに明大・野村祐輔投手(4年)の1位指名を決めているが、外れ1位を含めた上位候補に右横手から最速148キロを誇るJR東日本のサイドスロー・十亀(とがめ)剣投手(23)がリストアップされていることが判明した。

 十亀は、愛知・愛工大名電3年の05年、センバツで全国制覇した際の控え投手。日大から社会人入りし、才能が開花した。苑田スカウト部長は「サイドから147、148キロのストレートを投げ、シンカーやスライダー、チェンジアップのような球もある。制球もよくなってきた。ヤクルト館山のようなタイプ」と高評価している。

 ほかに近大の左腕・中後悠平投手(4年)地元広陵出身の早大・土生翔平外野手(4年)元広島監督・古葉竹識氏が監督を務める東京国際大・伊藤和雄投手(4年)らがリストに残った。