<西武1-13日本ハム>◇6日◇西武ドーム

 西武菊池雄星投手(22)が、またもや2ケタ勝利の壁にはね返された。1回1/3を5安打4失点で、プロ入り最短のKO。7月5日のロッテ戦で9勝目を挙げ、自身初の2ケタ勝利に王手をかけたが、3戦連続の足踏み。渡辺監督は「明日決める」と結論を明かさなかったが、8日に先発する西口と入れ替わる形で、出場選手登録を抹消される可能性が高まった。

 ボールに勢いがなかった。1回、先頭の陽には最速148キロをマークも、1死二塁のピンチでアブレイユに投じた直球は130キロ台中盤。2回、渡辺監督から「全球ボールでもいいから腕を振れ」と送り出されたが、1死一、三塁から大引に3点目の適時打を浴びるなど、球威やスピードは本来のものではなかった。

 自身初めて、開幕から先発を任された。疲労もピークだが、ボールのキレ、球威の衰えは明らかで、体に異変が生じた可能性もある。オールスターでは1イニングのみ。左肩に張りを感じた時期もあったようで、痛みなのか、疲労なのか、検査を受ける可能性もある。「もどかしいです。心技体、全てで立て直さないと。今のままではチームに迷惑をかけるだけ」と声を振り絞った。【久保賢吾】