左膝手術から復活を目指す西武中村剛也内野手(30)が、今日6日のロッテ戦(QVCマリン)から1軍に合流することが5日、分かった。昨年10月末に左膝を手術し、リハビリに専念。練習中に左肩を痛めるなど、道のりは険しかったが、ゴーサインが出た。今日6日の状態に問題がなければ、即登録される見込み。当面は指名打者か代打での出場が濃厚とみられる。

 4位からの巻き返しを狙うチームにとって、救世主になる。本塁打数は12球団ワーストの68。今季は「つなぎ」をテーマに掲げたが、得点力不足は否めなかった。前日4日の楽天戦は0-0の引き分け。クリーンアップが15打数無安打に終わるなど、打線に元気がなかった。得点力アップとともに「おかわり」の存在がチームの雰囲気を変える。

 2軍戦では3試合に出場し、2本塁打。左肩に痛みが残る中でも、抜群の長打力を誇った。今季から飛ぶボールに変更。統一球でも48発を放っただけに、大きな期待がかかる。首位楽天とは10ゲーム差で、残りは26試合。ロッテ、ソフトバンクと上位との対戦が続く中、最近5年間で4度の本塁打王を獲得した主砲がチームを救う。<西武中村復活への道>

 ◆手術

 昨年10月25日に埼玉県内の病院で左膝前十字靱帯(じんたい)の再建および左膝外側半月板損傷の修復。

 ◆打撃再開

 今年3月30日にティー打撃を再開し、4月末にフリー打撃を再開。若獅子寮の屋根に当てる特大弾を放った。

 ◆実戦

 8月16日のイースタン・リーグDeNA戦で復帰し、本塁打をマーク。9月3日の同戦でも本塁打。