神様とプリンスが緊急再合体!?

 今季限りでの引退を表明した阪神桧山進次郎外野手(44)の「引退試合」に元同僚の新庄剛志氏(41)を招くプランが9日、急浮上した。球団関係者が「90年代のチームを支えた同士ですし、最後は来ていただきたい。新庄さんもサプライズが大好きですし、できる限りのことができれば」と登場を熱望した。

 桧山がドラフト指名された91年、新庄は2年目でプロ初出場した期待の星だった。桧山が定位置をつかんだ95年からは、ともに主力として活躍。3番中堅新庄、4番右翼桧山で「SH砲」とも呼ばれた。

 97年には桧山が150、新庄が120三振を喫し、当時の吉田義男監督を嘆かせた。その年は2人で仲良くオールスターに出場。95年から、新庄がFA移籍するまでの6年間は、最下位5度、5位が1度。「低迷期」の阪神を支えた20代の2人は、公私で親交を深めていった。

 現状、引退試合は甲子園最終戦となる10月5日の巨人戦が最有力。ただ今後、雨天中止による追加日程が出てくる可能性もある。関係者も「新庄さんのスケジュールの問題もありますから」と困惑する。引退後はバリ島に移住した新庄氏だけに、早めに日程を確保したいところだ。

 そんな引退試合後も、神様は神様であり続ける。シーズン終了後のCSでも桧山は「代打の切り札」として期待されている。前日8日の巨人戦では、9回に引退表明後初めて出場。中前適時打で打線に火を付け、5点を奪い返す先導役となった。

 ある首脳は「勝負強さは健在。一発勝負のポストシーズンは、より桧山の力が必要になる」と明かす。合言葉は「日本一で送り出す」。22年間の集大成を、ポストシーズンで見せる。