<イースタン・リーグ:楽天4-5西武>◇7日◇宮城・利府

 楽天今野龍太投手(19)が、イースタン・リーグ西武戦でプロ初先発し、6回1/3を5安打2失点と結果を残した。5回、西武先頭アブレイユの内角へ度胸よく145キロの直球を投げ込んだ次の瞬間、「バキッ」という鈍い音が球場に響き渡った。力ない打球は不運にも三塁内野安打になったが「直球で詰まらせることができた」と胸を張った。

 首脳陣の予想を超える投球だった。当初の予定は5回。しかし、少ない球数とテンポの良さから7回途中まで投げ、勝ち投手の権利を持って降板した。先発初勝利は逃したが自己最速にあと3キロの150キロをマーク。投球回数も自己最長の4回を大幅に上回った。

 酒井投手コーチは「釜田と同じように感じる。ブルペンより実戦の方がいい。これで1軍候補の1番手。今日でぶっちぎったでしょう」とベタ褒め。今野は「上にいつ呼ばれてもいいように頑張りたい」。ドラフト9位からの成り上がりが現実味を帯びてきた。【島根純】