今季限りで現役引退した金子誠氏(39)が来季から日本ハムの「特命コーチ」として契約を結び、背番号「88」となることが24日、分かった。チーム統轄本部付となるため、チームに常に帯同しない立場ながら背番号が与えられるのは異例。将来の現場復帰を見据え、ヒルマン元監督、梨田前監督が背負った、チームにとって指導者の“エース番号”を受け継ぐことになった。

 非常勤コーチながら、北海道移転後に築き上げた常勝チームの伝統を継承する。背番号「88」は栄光の歴史を積み重ねてきた。03年から07年まではヒルマン元監督。06年に44年ぶり日本一、07年は連覇を達成した。08年から指揮を執った梨田前監督も09年にリーグ制覇を果たした。11年シーズンを最後に空き番となったが、球団は金子誠氏に託すことを決めたもようだ。

 本人にとっても縁深い番号だ。03年から引退するまでの12年間は背番号「8」。代名詞ともいえる番号を重ね合わせ形で再出発し、今後は指導者としての英才教育を受ける。来年2月の沖縄・名護キャンプの時期に業務提携を結ぶパドレスのスプリングキャンプに派遣される予定。今日25日に札幌市内の球団事務所で記者会見を開き、同コーチ就任と背番号についても発表される見込みだ。