阪神が、オリックスから国内FA宣言した金子千尋投手(31)に最大4年の大型契約を提示したことが20日、分かった。球団幹部によれば、当初は最大3年15億円級の条件を準備していたが他球団の動向を調査する中で上方修正し、この日、提示に至ったという。

 球界関係者は「5億円から最高8億円までが相場ではないか」と証言する。そこから考えると、最大で4年20億円超の条件になっている可能性もあり、球団のFA補強史上でも、最大級の契約になっていることは間違いなさそうだ。

 球団幹部が「我々としては事実上の最終提示と考えている。来週中(21日以降)に決まることもあるのではないか」と話したように、21日以降の今週中に金子側から連絡がくれば本人と直接交渉という詰めの段階を迎えることになる。懸念材料の1つである金子の「メジャー志向」についてはポスティングシステムの利用、または自由契約も含めて、金子側の希望を確認しながら、今後の交渉で柔軟に話し合っていく方針だという。