「上州のゴジラ」が石垣島で暴れた!

 ロッテのドラフト7位脇本直人外野手(18=高崎健康福祉大高崎)が14日、今キャンプ初の紅白戦でプロ初安打デビューを飾った。

 1軍(紅組)対2軍(白組)のガチンコ勝負。2軍の9番右翼で先発し、2打席凡退後の7回だった。カウント1-2から藤岡のカーブを狙い打ちし、打球は中前へ抜けた。だがプロ初安打を喜ぶ前に、脇本には次の仕事があった。「行きたい時にいつでも行っていいと言われていました」と、昨夏の甲子園で4試合6盗塁した俊足を武器に、次の塁を狙っていた。

 盗塁は失敗に終わったが、積極的な姿勢は首脳陣に強い印象を与えた。伊東監督は「非常に良かった。1球目から振っていくのは大事な姿勢」と、初球打ちで一ゴロに終わった初打席も評価した。現時点で1、2軍の入れ替え予定はないが、「脇本直人」の名前がインプットされたことは間違いない。

 高校通算57本塁打のスラッガーでもある。キャンプに入る前には、育ててくれた祖父母に契約金で車をプレゼントした。「いつか家を買ってあげたいんです。その前に、次の試合では盗塁します!」。プロの世界でも、マイペースで突き進む。【和田美保】