侍ジャパンの一員としてWBCに出場していた西武秋山翔吾外野手(28)が、右足の第5指骨折を押してプレーしていたことが24日、分かった。3日の強化試合阪神戦で死球を受け、骨にひびが入っていた。それでも痛みに耐えてチーム同行を続け、4試合に出場し打率3割。盗塁や好守などでも、チームをもり立てていた。

 しかし、辻監督は「正直、気が気でなかった」と明かす。球団には骨折の事実はすぐに伝えられたが、1度送り出した以上、起用方針は侍ジャパンに一任するしかない。12日の2次ラウンド・オランダ戦で、秋山が犠飛、適時打で2打点を挙げる活躍をした時でさえ、指揮官は「見ていられない」とこぼしていた。

 それでもその後秋山は、大会中に中堅の定位置を勝ち取り、準決勝米国戦にも先発出場。強行出場しながら、負傷箇所も回復させていった。帰国から一夜明けたこの日は、メットライフドームでのチーム全体練習には顔を見せなかったが、DeNAとのオープン戦が行われる今日25日には合流予定。辻監督は「開幕は問題ないと思います」と、31日のパ・リーグ開幕戦日本ハム戦への出場は可能との見方を示した。