11月限りで現役引退する天龍源一郎(65)が、聖地・後楽園ホールでの最後の試合を行った。

 天龍は、越中、河野と組んで、グレート・ムタ、論外、KAZMA組と対戦。論外、KAZMAとチョップ合戦を演じ、グーパンチを容赦なくたたき込んだ。ムタとは最後の戦いを惜しむように、相手の得意技を受けきった。終盤には、“別れのキス”で毒霧を口から奪い、逆に噴射。天龍コールの大合唱で、後楽園の興奮が頂点に達した。「空気がなくても生きていけるほど、後楽園を満喫した。W-1で、武藤敬司の久しぶりのプロレスを味わわせてもらいました。毒霧? あれは昨日、寝ないで考えた」と満足そうに話した。タッグを組んだ越中も「天龍コールにはじんときた」と感慨深げに話していた。