ミスタープロレス天龍源一郎(65)が、両国国技館で行われた引退試合で、40年のレスラー生活に別れを告げた。

<天龍のレスラー人生>

 ◆断髪式はリング 大鵬に誘われ、二所ノ関部屋に入門。最高位西前頭筆頭まで上り詰めたが、部屋の後継者問題に嫌気が差し、76年秋場所、東前頭13枚目で8勝7敗と勝ち越したのを最後に廃業。断髪式は、プロレスデビュー後の同年12月5日、日大講堂のリング上で行った。

 ◆風雲昇り龍 81年7月30日、負傷欠場のディック・スレーターの代役としてビル・ロビンソンと組み、馬場、鶴田組のインターナショナル・タッグ王座へ挑戦。戦いぶりが評価され、ブレーク。風雲昇り龍の異名を取り、全日本のトップレスラーとなる。

 ◆天龍革命 長州力率いるジャパンプロレスの全日本参戦に刺激を受け、闘志を前面に出すファイトスタイルに変貌。長州離脱後に、全日本活性化を掲げ、阿修羅原と「龍原砲」を結成し、さらに弟分の冬木、川田、小川らと天龍同盟を作り「地方でも手を抜かないプロレス」を掲げ奮戦。