ボクシングのWBO世界フェザー級2位大沢宏晋(31=ロマンサ雅)が4日、大阪・松原市のジムで会見し、11月5日に米ラスベガスで同級王者オスカル・バルデス(25=メキシコ)に挑戦することを発表した。現役復帰する元世界6階級王者マニー・パッキャオ(37=フィリピン)が、WBO世界ウエルター級王者ジェシー・バルガス(27=米国)に挑むメインイベントの前座試合として行われる。

 人生最大のチャンスが転がりこんだ元東洋太平洋フェザー級王者の大沢は「次の試合がどうなるかと思ってた矢先に、あっけらかんと決まった。ボクシングを始めた時から『オレは大きいところで世界戦をする』と言ってた。有言実行になって良かった」とうなずいた。

 力強い助っ人もいる。元世界4階級王者フアン・マヌエル・マルケスのアシスタントトレーナーを務めていた中島利光氏(45)がセコンドにつくことになった。名参謀とともに臨むラスベガスでの世界初挑戦。「人生の運を全部使い切ったんちゃうかな」と笑う大沢は「ギャンブルをせなあかん。ギャンブルできるボクシングをしたい。1発1発、どこに打ち込めばいいか、考えて勝負したい」と力を込めた。