ボクシングの亀田3兄弟の末弟で元WBO世界バンタム級王者亀田和毅(25=協栄)が、3年3カ月ぶりの国内戦を3-0の圧勝判定勝ちで飾った。10日に東京・後楽園ホールでIBF世界スーパーバンタム級6位マイク・タワッチャイ(タイ)と55・8キロ契約10回戦で対戦。6回には右ストレートでダウンを奪った。「試合で右で倒したのはあまりない。練習の成果を出せた」と実感を込めた。

 07年からメキシコに移住し、海外が主戦場だった。13年の世界戦で次男大毅氏が敗れても王座を保持した問題で、日本で試合ができない状態に。昨年10月に協栄ジムと契約し、ライセンスを再取得して国内での活動が認められていた。

 リングイン直前、元3階級王者の長男興毅氏から「お前が亀田家の主役や」と背中を押され、以前は気持ちに弱い部分もあった三男は、「俺が引っ張らないといけない」と気迫をみせた。スタンドからは父史郎氏も見守る中、世界王者返り咲きの1歩をしるした。