ボクシングの日本スーパーフライ級タイトルマッチ10回戦は、同級1位船井龍一(31=ワタナベ)が、高校の同級生だった王者中川健太(31=レイスポーツ)を7回2分59秒KO勝ちで下し、3度目の挑戦で王座に就いた。

 「最高の思い出。一生大切にしたい」と勝利のリングで涙ぐんだのは、2人が東京・港工(現六郷工科)高の同級生で、ボクシング部を設立した仲だから。6回から激しい接近戦を仕掛け、最後は右ストレートでダウンを奪い、タオルが投げられた。決着後には「ありがとう」と互いに伝え、熱く抱擁。敗者がラーメンをおごる約束をしていたが、中川が「やっぱ割り勘でいい?」と冗談めかし、最後には笑いあった。