ボクシングのWBC世界フライ級1位の比嘉大吾(21=白井・具志堅スポーツ)が初めての世界挑戦(5月20日、東京・有明コロシアム)に備え、国内王者を招いたスパーリングに臨んだ。同級王者ファン・エルナンデス(30=メキシコ)に挑戦する比嘉は28日、東京・杉並区の所属ジムで日本フライ級王者の粉川拓也(32=宮田)と7回、サウスポーとのアマチュア選手と3回という計10回のスパーリングを消化した。

 今月25日には日本フライ級暫定王者の黒田雅之(30=川崎新田)とのスパーリングにも臨んだばかり。世界挑戦の経験がある2人の王者と拳を交え、実戦感覚を養った。比嘉は「今は追い込んでいる時期ですが、体調はいい方です。あとは気持ちと体力が一致すれば、良い感じになると思う」と自己分析した。

 師匠の具志堅用高会長からもリング上でのリズム感の持ち方、左ボディーの打ち方などの直接アドバイスも受けた。「会長の指示はよく聞こえていた。今日は良い感じにできなかったですが、疲労さえぬければ大丈夫かなと思う」と口にした。