5月20日にボクシングのWBC世界フライ級王座(東京・有明コロシアム)に挑む同級1位の比嘉大吾(21=白井・具志堅スポーツ)が、2週間で4度の10回スパーリングを敢行した。同級王者ファン・エルナンデス(メキシコ)への挑戦を控え、28日に都内の所属ジムで日本フライ級王者・粉川拓也(宮田)らと計10回のスパーリングを消化。先週は18日、21日、今週も25日と10回のロングスパーに取り組んでおり「これで10ラウンドは4回目。長い回数をやると勉強になる。追い込んでいきたい」と気持ちを引き締めた。

 数試合分のエルナンデスの試合動画をチェックしている。本来は右構えながらも試合途中で左構えに変わることも想定し、サウスポーとのスパーリングにも取り組む。練習途中には具志堅用高会長からボディー打ちなどの直接指導を受けた比嘉は「自分はパンチだけと思われているけれど、スタミナでもスピードでも、すべてで上回って勝ちたい」と自信をみなぎらせた。