リアルジャパンプロレス主宰の佐山サトル(59)が18日、6月29日のリアルジャパンプロレス東京・後楽園ホール大会で、プロレス人生40年で7回目の引退を発表している大仁田厚(59)から最後の電流爆破マッチの相手になってほしいと要求された件について「体調が戻るまではやるつもりはない」と断言。現状では厳しい見通しを示した。

 佐山はこの日、都内のリアルジャパンプロレスで、9月14日の後楽園大会についての会見を開いた。質疑応答の中で、大仁田との電流爆破マッチの可能性について聞かれると「約束はしていないんですけど…電流爆破とか、そういうのも自分の体調次第。いろいろな計算をしながら考えていますが、受ける、受けないかは、タイガーマスクの動きが出来るか、出来ないかで自分で決める。(リングに)上がる以上、ぶざまな格好で上がるわけにはいかない。ファンのイメージを守っていきたい」と語った。

 佐山は15年5月に狭心症の手術を受けた。16年6月23日のリアルジャパンプロレス後楽園大会で、新武道「須麻比(すまひ)」のデモンストレーションを行い、1年3カ月ぶりに復帰。同12月7日の後楽園大会でスーパー・ライダー、折原昌夫と組み、雷神矢口、アレクサンダー大塚、田中稔組と対戦。ハイキックからの体固めで矢口を沈め、1年8カ月ぶりの実戦で勝利を挙げたが、その後は休養している。

 現在の体調について、佐山は「かつて、プロレスラーは尊敬されていた。そこが非常に重要。尊敬の対象となる体調に戻るまで僕はやるつもりがないし、そこの牙城は守っていきたい。それが僕の大仁田に対しての答え」と語った。関係者によると、最近、眠れない時もあるなど、体調は日によってばらつきがあり、ベストではないという。

 それでも「体調が整い次第…例えばローリングソバット1発でKOして見せる体調に戻ったら、やりたいと思う」と、大仁田との対戦の可能性を完全に排除はしなかった。【村上幸将】