ボクシングのトリプル世界戦の予備検診が、18日に都内で行われた。メインで直線再戦する王者アッサン・エンダム(33=フランス)と同級1位村田諒太(31=帝拳)はともに異常はなかった。体格も村田が身長180センチで2・5センチ上回ったが、あとは前回同様にほぼ互角だった。

 両者は8月3日の発表会見以来の対面だった。村田は「あの時の少しニコニコから、緊張感が伝わってきた。過度ではないが、ボクも多少の緊張感はある」と落ち着いた表情で話した。視力が前回1・0から右2・0、左1・2と上がった。ビジョントレーニングの成果かと聞かれ、「あれは視力のためでなく、目の動きのもの。難しい質問」と笑った。試合に向けては「すごく順調にきた。早く試合がしたい。楽しみにしてください」と自信を口にした。

 エンダムは久々対面には「同じ人。印象は変わりない」と素っ気なく話した。胸囲が98センチと前回より3センチ大きくなった。これには「しっかりトレーニングしたのが確認できた。体も大きく、強くするようにトレーニングしてきた」とうなずいた。試合まであと4日に「やるべきことはやった。仕事をしにきている。どこにも行かず試合に集中する。1000%の自信は揺るぎない」と豪語した。