18日に亡くなった格闘家の山本KID徳郁さん(41=KRAZY BEE)の妹聖子の夫で、義理の弟に当たる米大リーグ・カブスに所属するダルビッシュ有投手(32)が18日深夜(日本時間)ブログを更新し「KIDさん、本当にありがとうございました! また会いましょう! 愛してます」と別れのメッセージを送った。

ダルビッシュは「愛してるよ」と題したブログの中で、ガンと最後まで戦ったKIDさんの闘病生活を明かした。

「癌が発見されてから自分にできる支援は精一杯してきたつもりです。ですが最後によくわかったのは、奥様のゆいちゃんはじめ、お父さん、れいこさん、美憂さん、聖子、メルカさん、メルカサンの家族が近くでずっと支えてくださっていたこと、それがKIDさんを今まで支えていたんだなということ。」みんなに囲まれて、みんなに愛されて天国に先立ったKIDさんは本当に幸せだったんじゃないかなと思います」

さらにKIDさんから6月終わりにかけられた言葉も明かした。

「6月の終わりにKIDさんとメッセージをやりとりした時にKIDさんに言われた言葉を一生忘れません。『普段あんま恥ずかしくて話せないけど。マジで大好きだよ。心から愛してるよ。』優しく、愛が深いけど、すごくシャイなKIDさんが心から言ってくれたことが本当に嬉しくて、でも凄く恥ずかしくて5分ぐらい動揺してしまいました笑」

ダルビッシュはブログの冒頭で、KIDさんと出会った2014年10月頃のことを振り返った。

「『お久しぶりです。聖子と仲良くしてもらってる事聞きました。あの子真面目なんで。手出すの辞めてもらっていいかな? ごめんね。俺の家族なんで。』この前に簡単な挨拶はしたことありましたが、あの神の子KID、山本徳郁とのファーストコンタクトがこれである。2014年10月ぐらいかな。自分も引き下がってはあかんと、『お疲れ様です! 聖子さんとは仲良くさせて貰っています。自分としては今、凄く大事な人という位置づけであり、真面目に考えてます。』と返したら一気に打ち解けて、すぐに仲良くなりました」

ダルビッシュは野球少年だった頃、KIDさんの戦いに憧れていたとつづった。

「自分が中学生の頃は毎年のように大晦日で試合をしていましたし、KIDさんの試合があった次の野球の練習日にはその話題になり、興奮してK-1ごっこみたいなのを始める友達もいました」

その上で「昔から『凄い人、怖い人』ってイメージでした笑 でも会ってみたら、こんなに自分が凄いことわかってない人いるのか? こんなに物腰柔らかく温厚な人いるのか?と驚きました」とKIDさんの人柄にひかれた思いをつづた。また「4年ほどしか経ってませんが、家族として繋がられたことを本当に誇りに思います。たくさん勉強させていただきました」とKIDさんと家族になれたことを感謝した。

そして「最後になり重ね重ねになりますが、ゆいちゃん、お父さん、れいこさん、美憂さん、聖子、メルカさん家族、皆様本当に最高のサポートだったと思います。お疲れ様でした」(コメントは原文のまま)とつづった。