プロ格闘家でK-1、HERO's、UFCなどで活躍した日本を代表するファイター、山本“KID”徳郁さん(本名岡部徳郁=おかべ・のりふみ、旧姓山本=KRAZY BEE)が18日、胃がんのため療養中のグアムの病院で亡くなった。41歳だった。

KIDさんが公の場に姿を見せたのは、今年4月に沖縄で行われたラグビー日本代表候補合宿だった。タックルの特別講師として日本協会から招かれたもので、姉の美憂とともに熱心に指導。練習後に選手から日本代表のジャージーをプレゼントされると、「今回のセッションを生かして、ワールドカップに向けてレベルアップしてくれればうれしい」などと話していた。参加した選手の1人は「股関節の使い方や、タックルでの足の位置、角度などを教わった」とし、KIDさんの様子については「痩せているというより、脂肪を落としているのかなという印象。元気そうだったし、突然で、すごく驚いている」と話した。