横綱白鵬(30=宮城野)が、北の湖理事長(61=元横綱)の予言通りの黒星となった。

 仕切り中は「ばたつかない限り大丈夫」と予想した。最初の立ち合いで白鵬が待ったすると、理事長は「白鵬は待ったした時はばたつくよ」と予言した。2度目の立ち合いは左まわしに手がかかったが、西小結逸ノ城(22=湊)の右小手投げ気味の突き落としにバッタリ手をついた。

 予言的中に感心する報道陣を見回して「足の幅が大きすぎてバランスが悪かった。一瞬、まわしを取ったと思ったのかな」と分析。3年ぶりの黒星発進にも「まさかの1敗もハンディにはならない。1差ついただけ」とした。

 逸ノ城には「いい運をつかんで勝ち込んでいかないと。2ケタ以上勝たないと力はつかない」と話した。