横綱稀勢の里(30=田子ノ浦)は優勝から一夜明けた27日、大阪市内の田子ノ浦部屋宿舎で会見した。あらためてケガを負いながらの取組などを振り返った。

 -千秋楽の本割で珍しく立ち合いで横に動いた

 「上(半身)がダメなら下(半身)でと。下半身の出来はすごい良くて千秋楽でも疲れはなかった。だったら下で動き回ろうと」

 -大阪場所の声援は

 「本当にありがたかった。体育館もギュッと、いい造り。声がすごく反響して最後の勝った瞬間は今まで聞いたことがないような歓声が入ってきた気がした。大阪場所はデビューした土地だし、土俵に上がるたびに新弟子時代を思い出す」

 -土俵入りでかしわ手が打てない状態だったが

 「負担をかけないようにやっただけ。土俵に上がっちゃえば、何とかやれるもんですね」

 -今したいことは

 「休むのも稽古と思う。相撲のことを考えて休むなり、稽古するなり。また一番いい状態になるように」

 -横綱の地位について

 「今までの土俵生活とは全く違うような感覚だった。1回1回、綱を締めた瞬間、体が清められるというか。そういうのを肌で感じました」