大相撲の春場所で左上腕部と左大胸筋を負傷し、春巡業を休場中の横綱稀勢の里(30=田子ノ浦)が27日、東京・両国国技館で「社会人として守るべきルール・マナーについて」と題して行われた日本相撲協会の研修会で、久々に公の場に姿を見せた。

 研修会後に夏場所(5月14日初日、東京・両国国技館)の出場について聞かれると「しっかり調整してやりたい。(出場する)そういう気持ちでいます」と前向きに話した。

 「約1カ月の療養は必要」と診断されたけがの状態については「順調に来ています。巡業に出られなかったことは非常に残念でしたが、しっかり治して、夏場所でまた元気な姿を見せたい」と話した。

 日本相撲協会の研修会は昨年に続いて2度目で、3月のWBCで侍ジャパンの代表監督を務めた小久保裕紀氏らが講演した。今回は横綱として参加した稀勢の里は「力士として、人として、今後生かしていければいい」と話した。