横綱日馬富士の暴行問題で、現場の酒席に同席していた横綱鶴竜(32=井筒)も、ビール瓶での殴打を否定していることが22日、関係者の話で分かった。

 鶴竜と、同じく同席していた関脇照ノ富士(25=伊勢ケ浜)は21日に福岡市内で、参考人として鳥取県警の事情聴取を受けた。関係者によると、鶴竜は「ビール瓶を持とうとしたが、すり抜けるようにして落とした。もし、ビール瓶で殴っていたら、ガラスの破片が飛んでいるはず。ないことが、使っていない証明」などと話しているという。

 素手で20~30発と報じられた殴打数についても「そんなに殴っていない。せいぜい、その半分」と説明。一方で、騒動の発端とされる貴ノ岩の「あなたたちの時代は終わった」などという言葉は、酒席の場ではなかったと主張しているという。貴ノ岩が以前に発言したその言葉を聞いた白鵬が、たしなめた形のようだ。

 師匠の井筒親方(元関脇逆鉾)は鶴竜が帰京することを明かし、相撲協会危機管理委員会の聴取が行われることを示唆した。照ノ富士と2人の聴取は、早ければ今日23日にも行われる。