新弟子検査合格者ら14人による前相撲が始まり、元横綱大鵬(故人)の孫、納谷(17=大嶽)が初土俵を踏み、同じく新弟子の朝東(18=高砂)に勝ち、角界人生を白星発進した。

 188センチ、166キロの恵まれた体格を生かし、立ち合いからわずか3度の突き押しで、突き出しを決めた。昨年12月に行われた全日本相撲選手権で、両国国技館の土俵に立っていただけに緊張はなかったというが「やりづらさはあった」と振り返り「まだ前相撲なので分からないけど、すごく引き締まる感じがした」と本場所中の独特の雰囲気に感化された。

 一瞬で決まったため、相撲内容に満足しているかと思われたが「ちょっと腰が高かった」と、しっかりと反省した。今後の相撲人生に向けては「しっかり自分のやることをやるだけ」と短い言葉に力を込めた。