角界の不祥事が止まらない。元横綱日馬富士関の暴行問題、立行司の式守伊之助によるセクハラ問題に続き、十両大砂嵐関が現役力士に禁じられている自動車運転の末、長野県内で追突事故を起こしていたことが21日発覚した。無免許運転だった疑いもある。前半戦は全て満員札止めに沸く初場所期間中に衝撃が走った。

 元日馬富士関の暴行問題は昨年10月下旬、秋巡業開催地の鳥取市内での酒席で起きた。殴打された貴ノ岩関は頭部を負傷。元日馬富士関は11月29日に責任を取って現役引退し、日本相撲協会からは引退勧告相当とされた。同席して暴行を止められなかった白鵬関と鶴竜関の両横綱は減給処分を受けた。

 一連の問題で巡業部長でありながら相撲協会への報告義務を怠るなどした貴乃花親方(元横綱)は、初の理事解任が評議員会で決議された。

 1月5日には最高位の立行司、式守伊之助が昨年12月の冬巡業中に泥酔して10代の若手行司にセクハラ行為をしたことが判明。相撲協会は初場所初日前日の13日に臨時理事会を開き、5月の夏場所までの3場所出場停止終了後に辞職願を受理する厳罰を決めた。