SKE48梅本まどか(23)が24日、名古屋のSKE48劇場で卒業公演に出演した。

 柴田阿弥、木本花音、酒井萌衣ら、多くの同期に囲まれ、最後のステージに立った。アンコールのセレモニーでは、仲良しの古畑奈和と「てもでもの涙」を、初代チームメンバーと「To be continued.」を披露。思い入れの深い仲間たちと、最後の瞬間を楽しんだ。

 泣きながら別れの手紙を読む酒井の姿に、思わずもらい泣きする場面もあったが、そこは高校時代にチアリーダーとしてならした梅本。「私は卒業するけど、SKEのチアリーダーはやめないんです。今までは『SKE所属の』チアリーダーだった。これからはみんなを応援する番なんです」と宣言し、大歓声を浴びた。チア風のコールで、しんみりムードを払拭(ふっしょく)。「ゴー! ファイト! ウィン! ナンバーワン!」の元気なキャッチフレーズで、劇場を一体化させた。

 梅本は10年に加入した4期生で、同期を中心に結成されたチームEの初代リーダーを務めた。加入してすぐにチームリーダーに抜てきされ、当時は怒られてばかりだったという。スタッフから「選抜を目指すより、チームを支えてくれ」と言われ、「悔しい思いもした」と告白。リーダー降板という屈辱も経験した。それでも「『ダメだ、ダメだ』と言われたチームEや、私を見てくれた方がいた。新しく私を見つけてくださった方もいる。5年半、支えてくれた方がいたからこそ、やってこられた」と感謝した。

 最後は、14年に念願の選抜入りをした「未来とは?」をセンターで歌った。モータースポーツをはじめ、スポーツ大好きの梅本は今後、スポーツに関わる仕事を続ける意向だ。「卒業したら大変なことがいっぱいあると思うけど、皆さんからの愛が誇りになるし、自信につながる。一生忘れることはない。私の夢を見ていてくださるとうれしいです」と締めくくり、拍手を浴びていた。