たかみな&みーおん総監督初対談、新構築の20年に

笑顔で頭を寄せ合う向井地美音(右)と高橋みなみ(撮影・河野匠)

AKB48が今年12月に15周年を迎えるにあたり、グループ初代総監督の高橋みなみ(28)と現総監督の向井地美音(21)の初対談がこのほど、実現した。

選抜総選挙の開催見送りや長年続いた冠番組終了など、グループに逆風も吹いた19年をへて、グループのさらなる発展に向けて語り合った。

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向井地が昨年4月に3代目総監督に就任し、9カ月がたった。2人は同じ芸能事務所に所属するが、対談は今回が初めて。300人以上のメンバーをまとめる立場だけに、苦労も多い。

向井地 スタッフさんと話をする機会も増えました。ただ、メンバーからの意見と間にはさまれることもあるので、その辺は苦労します。メンバーからは、何でも知ってると思われてしまうので…。

高橋 それは、総監督あるある(笑い)。距離感は大事。ただ、どちら側といえば、メンバー側にいた方がいいと思う。そこはやっぱり一プレーヤーだから。

向井地 あとは、握手会でも、他のメンバーのファンの方が「よろしくお願いします」と来てくれるようになりました。

高橋 それもあるある(笑い)。逆に、ファンの方にとったらいい当たり所になるんだよね…。

昨年は、10回続いた選抜総選挙の開催が見送られ、「AKBINGO!」「AKB48 SHOW」「オールナイトニッポン」など、レギュラー番組が終了した。くしくも逆風が吹く中で、向井地は横山由依から総監督を継ぐ形となった。

向井地 先輩たちが作り上げてきたものを終わらせてしまった悔しさもありました。ただポジティブに、私たちの世代で、さらに下に残せるものを作っていきたいと思ってます。

高橋 10年とか続くのもすごいことですし、終わるタイミングでもあったと思います。逆に、新しく今のみんなで構築していく方がエンジンになっていい。1期のみいちゃん(峯岸みなみ)も4月に卒業するし、それもぜひ“起爆剤”にしてほしいです。

さらなる盛り上げのための施策を、高橋に考案してもらった。

高橋 あくまで個人的ですけど…。常設でなくでも、劇場をもう1つ増やしたらおもしろいと思います。秋葉原の地熱は、どんな状況になってもぬくもりがあると思うので、違う地熱を。そこは事前抽選ではなくて先着順にして、ミーハーな方も入れるような感じで。五輪イヤーで外国の方も多くきますから。

向井地 おもしろそうです! そのアイデアいただきます(笑い)。

高橋 どうぞ、どうぞ! 15周年、盛り上げていってほしいですし、盛り上げていきましょう!。

【構成・大友陽平】