発声練習にはいろんなパターンがあります。「あ・い・う・え・お」に慣れてきたら、応用編にチャレンジしてみましょう!

トーク編⑪「滑舌レッスンの応用」

 【前回までのあらすじ】滑舌レッスンは「顔筋トレ」。大きく丁寧に、ア段は縦の口を意識して。一番簡単なのは「あ・い・う・え・お」。

五戸が出演中の「エクストリームBeauty」。ロケは都内のスタジオでした(2016年6月)
五戸が出演中の「エクストリームBeauty」。ロケは都内のスタジオでした(2016年6月)

応用1「あ・え・い・う・え・お・あ・お」

 「あ・え・い・う・え・お・あ・お」。これは、役者さんや芸人さんなど、発声練習を行う方のほとんどが、一度はやったことがある定番の発声です。これもア行からワ行まで、余裕があればガ行からパ行まで言ってみてください。

 ポイントは「あ」が2回出てくるところ。ア段のとき口を縦に開けるのを、2度目の「あ」のときに、より意識してください。どんどんスムーズになります。最初は1文字ずつゆっくりと、慣れてきたら繋げて、息の続く限りやってみるのも良い練習になると思います。

応用2「あいうえお いうえおあ」

 「あいうえお いうえおあ うえおあい えおあいう おあいうえ」。これも定番の発声練習です。最初は普通に「あいうえお」、次は「あ」を後ろにもっていって「い」が先頭にくる「いうえおあ」、次は「い」が後ろにいって「う」が先頭にくる「うえおあい」。同じように「え」が先頭になり、最後は「お」が先頭になります。これは切らずに繋げて一気に「おあいうえ」まで言うのがオススメ。これもア行からパ行までやってみてください。

 「応用2」のポイントは、他より一息が長い発声なので、細かくたくさん口を動かすことができます。それに、平仮名の羅列で読むのが難しいので、練習しないとうまく言えません。これは脳トレになります。

 人は目で見たものを脳が受け取り、脳から口に指令が行って、やっと声になる…当たり前といえば当たり前ですが、「あいうえお いうえおあ」のように意味のない羅列を読むのは、目から口への伝達をスムーズにする意味でもオススメ。

文化放送のカウントダウンイベントで司会をする五戸です。隣は文化放送・砂山アナウンサー(2015年12月)
文化放送のカウントダウンイベントで司会をする五戸です。隣は文化放送・砂山アナウンサー(2015年12月)

専門的な応用編をご紹介

 滑舌練習は他にも色々な応用編があります。組み合わせ練習法は「あ」と「か」を組み合わせて、「あか あき あく あけ あこ」。サ行が苦手だったら、サ行にサ行を組み込んで「ささ さし さす させ さそ」。

 唇の動きを練習するときは「まめ」と続けて言ったり、反転練習法として「まめ めま」と言う方法もあります。

 このあたりは専門的なので、一般の方は「あいうえお いうえおあ」までで十分だと思います!

滑舌練習仕上げ

 滑舌レッスンは顔筋トレ。ラストは顔筋を軽くモミモミして、顔筋ストレッチをして終了です。

 家の中など大きな声を出せない場所では、小声でOK。お風呂の中で必ずやる、といった風に習慣づけるとより効果的。続けていくうちにあら不思議、言いづらかった言葉がいえるようになっていますよ~!(次回はトーク編⑫「声のお話」です)

本日のごのへの・ご・ろ・く

滑舌練習は筋トレ! 続けるほど効果的!