シンガー・ソングライター平井堅(43)が13日、東京・青海のZepp TOKYOでデビュー20周年記念ライブを行った。

 95年のこの日に「Precious Junk」でデビュー。平井は「今日で歌手になって満20歳になりました。台風一過、快晴の中迎えられてうれしいです」と話した。近年は、本人も観客も着席するのが主流で、オールスタンディングでのライブは、00年に同所で行って以来約15年ぶり。平井は「僕もずっと立ってやるのは久しぶり。みなさんの足腰にこないか、動悸(どうき)息切れが起きないか、体調も心配です」とステージに「養命酒」を準備して笑顔を見せた。

 MCでは、意外な素顔を明かした。最近健康のために始めたこととして「入浴」を挙げた。もっとも平井は大のお風呂嫌いで、18歳で上京後、浴槽につかることもなく、シャワーだけで済ませてきたといい「30代になるまでは体を洗わなかった」と明かして、会場は「エーッ」とどん引きムード。それでも40代になり、基礎代謝を上げるために週2日は浴槽につかるようになったというが、10分入るのも「苦行です」。そこで思いついたのは「大好きな曲を2曲かけて熱唱する」ことだそうで、最近は竹内まりやの「色・ホワイトブレンド」と「元気を出して」を続けて聞くことで「これからも健康に留意していきます」と笑わせた。

 この日は、ブレークのきっかけとなった「楽園」や「瞳をとじて」「POP STAR」などヒット曲をはじめ、デビューから5年の不遇時代の曲も「不遇の時代メドレーです」と計20曲披露して、会場の2500人と、国内のみならず、香港、台湾を含めた計32カ所の映画館のファンを楽しませた。

 今年9月からは、滋賀を皮切りに、同11月の沖縄公演まで、4年ぶりに全国ホールツアー(24公演)開催することも発表。平井は「歌で恩返ししていきたい。こうして歌えるのはみなさんのおかげ。大好きな歌を還暦になっても歌いたいです」と話した。