近藤真彦(50)が、トライアスロン日本代表に選出され、スウェーデンで開催されるITU世界ロングディスタンストライアスロン選手権(6月27、28日)に出場することが9日、分かった。趣味として、トライアスロンに取り組み始めて6年。集大成で全力を出し切る。

 近藤は、「エージ男子の部50~54歳」日本代表5人に名を連ねた。重ねた大会成績と日本トライアスロン連合(JTU)の推薦を基に、世界選手権側から日本代表として認められた。都内で取材に応じた近藤は、届いたばかりの日本代表用ポロシャツを着用。背筋を伸ばして決意表明した。

 「ルマンでマシンに日の丸を張ったことがあるけど、今回は1人で日の丸を背負うので、プレッシャーが違う。思い出作りじゃ失礼。全部出し切ってこようと思っています」

 世界選手権への思いは以前からあった。「6年間やってきて、いつまで続けていくのかと。集大成はないか、と考え始めたのがきっかけでした」。2カ月に1回のペースで、知人と2~3日間の合宿を実施。歌手業とカーレース業の合間を縫って、フルマラソン大会にも出場し続け、今年2月に初めて3時間台で走った。「50歳でも夢がかなうんだ、というメッセージになれば」と、世界を目指す秘めた思いもあった。